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痛み対策

  1. ID-74
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  4. ID-2035

【 ID-208 】

ID ID-208 性別 女性 年齢 83歳
病 名 肝臓癌(肝細胞癌) 進行度 ステージ4
手術歴 -  
放射線
治療歴
- -
抗癌剤
治療歴
- -
現在、最も辛い症状

のどの痛み、食欲不振、呼吸困難、意識混濁、足・おなかのむくみなど

相談その1

 突然のメールをお許しください。母(83歳になったばかりです)が今年1月に末期の肝臓ガンといわれ、肺やその他の内臓にも転移しているといわれました。昨年から体がだるいといっていたのですが、Q1県の病院では触診もしてくれず、今年突然、他の医師からガンの宣告を受けました。
 おなかが当時から痛いといってシップを貼っていますが、現在食事も全くといっていいほどせず水ばかり飲んでいます。意識も弱まり目も見えずらい状態です。ここ数日のどの左右が痛いと言い出しましたがやはりシップ薬を貼るだけの状態です。痛みだけはとってやってほしいが、のどにチューブを通すなど苦しい思いはさせないでほしいと宣告当初、医師に伝えました。関西に親と離れて住んでおり、母一人子一人の境遇なので、何もしてやれず、Q1の病院ではもう手遅れだということで丸山ワクチンの投与はしていただきました。(その2に続く)

相談その2

 先生にお教えいただきたいのは、余命1ヶ月と宣告されて約2ヶ月たった今、のどの痛みや肝臓の状況など少しでも痛みを和らげてやる方法はシップ以外にないものでしょうかいうことです。せめて最後に少しでも親孝行をしてやりたく、突然で大変失礼ですが先生にメールさせていただきました。
 シップにかわる痛みをとる方法をお教えいただければ幸いです。抗がん剤や痛み止めの点滴はかえって体を衰弱させるのでしょうか。痛みにシップも打ち身等には分かるのですが何か情けなくて、お伺いいたします。よろしくお願い申し上げます。


平岩 正樹 先生の回答

 痛みは、今はほぼ完全にとることができます。ID-74に対する回答を参考にしてください。

 フェンタニール・パッチ(デュロテップ)が、2002年3月20日にようやく発売になりました。これには、次のような特徴があります。

 1)麻薬なので、比較的弱い痛みから非常に強い痛みまで、広い範囲の強さの痛みが容易にコントロールできる。

 2)従来の麻薬MSコンチンに比べると、その患者の適量を探すのが容易。

 3)飲み薬ではなく、貼り薬なので、経口摂取の難しい患者でもまったく問題が無い。

 4)からだのどこに貼っても(通常は、胸、肩、大腿)効く。湿布と違い、痛いところに貼るわけではない。

 5)一度貼ると、72時間有効。MSコンチンの12時間よりも、はるかに長く効く。

 特に、2)5)が優れた点で、私の患者でも、適宜、MSコンチンからフェンタニール・パッチに切り換えています。

 麻薬の副作用として、おきる可能性のあるものは、食欲不振と便秘です。

 食欲不振に対しては、私はヒスロンH、アセナリン、六君子湯などを使います。

 便秘は、通常の便秘薬で充分です。

 83歳と高齢であること、余命1ヵ月と主治医から宣告してあることから、通常の積極的な肝臓癌の治療は困難だと思います。

 それでも私ならば、サリドマイドを用います。副作用はほとんどありません。試す価値はあると思います。これについてはID-111、ID-167に対する回答を参考にしてください。

 

 


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